エアコンと上手に付き合う、アトピー肌にやさしい暮らし方

こんにちは、仙台アトピー相談室です。
これからの季節、暑さでエアコンが手放せない時期がやってきます。しかし、アトピー性皮膚炎を抱える方にとってはエアコンの便利さが肌トラブルのきっかけになることもあります。
今回は、エアコン使用時の注意点と対策についてご紹介します。
エアコンがもたらす3つのリスクと対策
1. 室内の乾燥で皮膚バリアが低下
冷房によって湿度が下がると肌の水分が蒸発しやすくなり、乾燥してバリア機能が弱まります。ちょっとした刺激にも肌が反応しやすくなり、かゆみや赤みを引き起こすことがありますので保湿クリームなどでしっかりケアしましょう。
2. 風の直撃は“冷え”と“炎症”のもと
冷風が直接肌に当たると毛細血管が収縮して血行が悪化し、新陳代謝や皮膚の再生能力が低下してアトピー慢性化の恐れがあります。エアコンの風向きを調整して壁や天井に向けて和らげるのがおすすめです。
3. 見えない敵「カビ」がアトピーを悪化させる要因に
エアコンの内部は結露やほこりによってカビが発生しやすくなります。このカビが空気中に拡散されることでアレルギー反応を引き起こし、アトピーの炎症を悪化させる可能性がありますので、定期的な清掃を心がけましょう。
針灸で整える、肌と体の内側からのバランス
当院では、アトピーの方に向けた以下のような施術を行っています。
・自律神経調整:冷暖房による温度変化で乱れやすい神経バランスを整え、免疫の過剰反応を抑制
・体の“湿熱”排出:体内にこもった熱と湿気を針で抜き、皮膚トラブルの根本にアプローチ
・ストレス軽減:針灸でリラックスすることでかゆみによるイライラや不眠を軽減
エアコンは快適な生活の必需品ですが、その便利さの裏にはアトピー患者さんにとっての落とし穴もあります。日々のメンテナンスと適切な肌ケアでエアコンの季節を健やかに乗り切りましょう!